「一緒に写真を撮ってよ」宮崎空港のロビーで、読売ジャイアンツの30代選手にしつこくつきまとっていた男が警察に逮捕された。宮崎県警宮崎南署は10月2日までに、宮崎県迷惑行為防止条例違反と強要の疑いで、東京都の自称個人事業主・吉田智哉容疑者(26)を逮捕した。逮捕容疑は今年2月13日、宮崎空港のロビーで30代の巨人選手に対して「一緒に写真を撮ってよ」などとつきまとった疑い。さらに、その様子を迷惑行為の証拠としてスマートフォンで撮影していた20代の巨人選手に対し、「盗撮だ」などと怒鳴りつけ、スマートフォンを持ち去ったうえ、「名誉や財産に危害を加えるかもしれない」などと脅して動画を削除させたとされる。吉田容疑者は警察の調べに対して「しつこく写真を撮ってと要求していない」などと容疑を否認している。しかし、球団側は断固とした姿勢を見せているようだ。「巨人サイドはこの事件に関する取材に対し、『空港内などでの写真撮影やサイン対応は、一般の方々の迷惑となるため控えている。大多数のファンの方々にはご理解をいただいているが、今回は、過剰かつ執拗で、選手の精神的苦痛が多大だったことから警察に相談した』などとコメントしています。この声明からも、吉田容疑者の犯行がかなり悪質だったことがうかがい知れます」(捜査関係者)球団がこのような異例のコメントを発表する背景には、男の悪質な実態があったという。吉田容疑者の“素顔”は、単なる熱心なファンというものではなかったようだ。「個人事業主と名乗っていますが、吉田容疑者の正体はじつは“転売ヤー”だそう。全国を駆け回って限定品のアパレルや有名人のサインを手に入れては、フリマサイトに高額で出品していたのです。有名フリマサイトではアカウントを凍結されていたこともあったようで、同様の被害についての相談も届いているようです。今後、余罪についても捜査が進むことになると聞いています」(捜査関係者)さらに、芸能関係者の間でも吉田容疑者の存在は“要注意人物”として知られていたという。「『やっと逮捕されたか』というのが正直な気持ちです……。いつも同じ仲間数人で行動していて、狙っているタレントが現れると、昭和の芸能レポーターも引くようなしつこさで取り囲んで写真やサインをねだるんですよ。サインしてあげても、数日後にはまたサインをもらいに来る。そのため、タレントや選手の間では『サインを売っているんじゃないか』と以前から噂になっていました」(芸能関係者)吉田容疑者は自身のInstagramと見られるアカウントにも、ハイブランドの服を身につけた姿や海外旅行など派手な暮らしぶりを頻繁に投稿していた。投稿された写真の中には本田圭佑(40)やジョニー・デップ(63)、明石家さんま(71)らとのツーショットも掲載されていたが――。吉田容疑者の知人は呆れ果てた様子でこう証言する。「さんまさんとは何度も会っていたことから、周囲には“さんまさんのマネージャー”を気取っていました。でも、彼が実際にやっていたことは、さんまさんが乗る新幹線に毎週のように乗り合わせて、グリーン車のチケットを持っていないのにグリーン車に入り込み、さんまさんに『一緒に写真を撮って』とねだっていたんです。さんまさんが優しいから対応していただけですよ。音楽フェスや格闘技大会に無断侵入して捕まったこともあり、警察沙汰になるのは今回が初めてではありません。毎日転売ばかりして仕事はしていませんでした」SNSに投稿された華やかな写真だけを見れば、著名人との交友関係を楽しみ、人並み以上の暮らしをする成功者のようにも映る。しかし、その裏側では、著名人を追いかけ、サインや限定品を転売する行為を繰り返していたようだ――。