無登録で貸金業を営むにあたり貸付金を出資金などと装い、犯罪による収益ではないように見せかけた疑いで16日、福岡市の無職の男2人が再逮捕されました。 組織犯罪処罰法違反の疑いで再逮捕されたのはいずれも福岡市中央区の無職、田中修一容疑者(45)と小漉啓介容疑者(48)の2人です。 警察によりますと2人は共謀して2021年から2023年にかけて、無登録で貸金業を営んだ際、客4人から受け取った利息など約4000万円について「出資契約書」を作って貸付金を出資金、利息などを配当金のように装った上、約3700万円を2人が管理する知人の会社名義の口座に振り込ませ、犯罪による収益ではないように見せかけた疑いがもたれています。 調べに対して2人は「答えたくない」などとして、黙秘しているということです。 2人は貸金業法違反の疑いで去年11月に逮捕されていますが、2015年から去年まで全国で約50人に約50億円を貸し付け、貸付先には暴力団関係者もいるとみられています。 警察は2人が数十億円の利益を得ていたとみていて、暴力団の資金源になっていた疑いも視野に事件の全容解明を進めることにしています。