静岡県牧之原市のスイミングスクールで女子児童にわいせつな行為をしたとしてコーチの男が逮捕された事件をめぐり、牧之原市は性的被害の相談を受けていた上で授業を委託していたことを明らかにしました。10月6日に開かれた説明会では、市の対応に対し保護者から疑念の声も聞かれました。水泳コーチの男(44)は2025年6月下旬、牧之原市内のスイミングスクールで指導中、女子児童にわいせつな行為をしたとして2026年9月に逮捕されました。この事件が波紋を広げています。<増田哲也記者> 「牧之原市の榛原中学校のプールです。水漏れなどを防ぐためのシートは剥がれてしまっています」プールの老朽化に悩んでいた榛原中学校は2026年度、試験的に水泳の授業を逮捕された男が働いていた民間企業に委託することにしました。2026年7月から9月にかけて水泳の授業が45回実施されましたが、男はそのうち4回の授業を担当していました。事態を重く見た牧之原市は10月6日、榛原中学校で保護者説明会を開催。ここで新たな事実が明らかにされました。6月、牧之原市内にある別の学校の保護者からこのスイミングスクールについて「児童への性的被害が行われている」との相談があったのです。この状況を把握した牧之原市教育委員会はスイミングスクールに聞き取り調査を行ったものの、「そういう事実はない」との報告を受けたため、7月から水泳指導の業務委託契約を結んだと説明しています。<牧之原市教委 竹内英人教育文化部長>「今になると、これが逮捕というような状況になっているのですが、市とすれば、その相談者の感情にも配慮した。(学校などを通じて)尋ねなかったのかと言われれば、尋ねませんでした」さらに疑念の目が向けられたのが、牧之原市教委による水泳授業のアンケートです。生徒に対して実施されたものですが、民間委託の効果などを問う内容が中心で、わいせつ行為があったかなどの問いは設けなかったということです。説明会に参加した保護者はこの対応に首をひねります。