「よど号の赤木(志郎容疑者)が逝ったようだ。去年、警視庁公安部の『顔』となるべく、(公安)3課も完全に生まれ変わった。部の看板を担ってきた1課の時代は、これで完全に終わりを告げたわけだ」 かつて警視庁公安部に在籍した70代の元捜査員はこう語ると、感慨深げにため息をついた。赤木容疑者の死亡情報が事実であれば、半世紀以上前の1970年、日航機「よど号」をハイジャックし、北朝鮮へと渡った9人は78歳を最年少に、残り3人となる。左翼による安保闘争の終焉と、テロを激化させた爆弾闘争の開始を象徴したよど号事件が大きな節目を迎えるなか、よど号犯を国際手配し全国の公安警察の中枢を担ってきた警視庁公安部で今、“政権交代”が起きている。その内情を解説する。