去年11月から罰則が強化された自転車による危険運転。 酒気帯び運転などに懲役、または罰金が課せられることになりました。 自転車のルールは浸透しているのでしょうか? 広島市で夜の検問を取材しました。 去年の暮れ、忘年会シーズンの深夜に広島市南区で自転車を対象とした飲酒検問が実施されました。 検問場所は"鶴見橋東詰交差点"。 中四国地方随一の歓楽街「流川・薬研堀地区」から広島市南区の住宅街へと最短ルートで移動する際に通過する交差点です。 交差点を挟んで二手に分かれた警察官は、自転車に乗っている人に対し簡易チェッカーによる呼気検査を実施します。 ■日付が変わった午前0時すぎ… 自転車で1人の男性が呼気検査の列に 呼気検査を実施すると、男性が息を吹きかけた簡易チェッカーの画面が赤く光ります。 警察官「お酒飲まれてますか?」 男性(首を横に振る) もう1度呼気検査をやり直しますが、簡易チェッカーには再び赤い画面が… 警察官「お酒飲まれてないですか?」 男性「・・・」 警察官「ちょっとだけでも飲まれました?」 男性「・・・」 男性の周りに警察官が集まり、詳しく話を聞きます。 警察官「昼に飲んで、そこから仕事行って、その帰りということですか?」 男性「その後、夜ごはんを食べて」 警察官「夜ごはんはどちらで?」 男性「家で」 警察官「今どちら向かわれてました?」 「酒を飲んだのは昼まで 夜は飲んでない」と主張する男性。 しかし、アルコール反応が出たため、正規のチェッカーで再度測定します。 水で口をゆすいだ後、新品のストローを刺したアルコールチェッカーに息を吹き込むと・・・ ■アルコールチェッカーが示す数値は? 呼気1リットルに含まれていたアルコールは0.36ミリグラム。 基準値である0・15ミリグラムの倍以上の数値です。 男性は警察官と共に検問場所近くの比治山交番へ移動。 そこで行われた事情聴取で酒を飲んで自転車を運転したことを認めました。 男性には「赤切符」が交付されました。