「目的は苦しみを与えること」犯罪心理学者が“凶器・ハンマー”から読み解く容疑者の歪んだ支配欲 水戸ネイリスト殺害事件

犯罪心理学者の出口保行氏がABEMA的ニュースショーに出演し、水戸ネイリスト殺害事件の被告の心理について言及する場面があった。 同事件では、2025年12月31日に茨城県水戸市のアパートで妊娠中のネイリスト小松本遥さん(当時31)が殺害された。事件発生から22日後の1月21日、殺人の疑いで逮捕されたのは会社員の大内拓実容疑者(当時28)で、遥さんの元交際相手だった。2026年9月30日、水戸地裁は大内被告に対し、拘禁刑20年の判決を言い渡した。 大内被告はどういった人間で、このような行動をとったと考えられるのか。出口氏は「ストーカーをして、それが殺人に結びつく、こういうタイプの人間に共通しやすいのは、相手に対する強い執着。それから、相手を絶対的に自分が支配しているんだという支配欲がものすごく強い。だから、相手に別れを切り出されたりすると、もう攻撃心しか出てこない。自分を客観的に顧みて、『自分が悪かったから』とは思えないのがこういうタイプの1つの大きな特徴」と分析。 さらに、凶器に注目して「今回の事件で被告が準備していた凶器はハンマー。普通、殺害することが目的であれば刃物を持って行くことが多い。今回は(被害者の)部屋の中にある刃物で最後とどめを刺している。これは全然意味が違う」と指摘。「殺人というのは2種類ある。相手が亡くなるところでは殺人として共通しているが、相手を殺害することが目的なのか、殺害するまでに相手にどんな恐怖や苦しみを与えて殺害するかが目的なのか。要は結果重視なのか、プロセス重視なのかで意味が変わってくる。今回はハンマーなのでプロセス重視だということ。当たり前だけど痛いし、すぐに一発で亡くなることはないので、苦しみもがきながら相手が亡くなっていく。相手にそれだけ強烈な苦しみを与えていること自体が、本人の支配欲を満足させるパターン。今回ハンマーを使って、最終的に刃物でとどめを刺しているのは、やはりそれだけ本人の中に強い憎しみ、それから執着があったのだろうと推測できる」 事件を起こす前、被告は自分自身がおかしいかもしれないとカウンセリングを受けていたことがわかっている。この姿勢について、出口氏は「そこは間違っていないし、すごくいいこと。本当はそこで思いとどまるべきだし、適切な医療行為を受けたり、カウンセリングを受けたりして、軌道修正をすることができれば一番いい。でも、途中でやめてしまっている。自分の執着や支配欲が勝ってしまうと、極端な視野狭窄と言って、目の前に見えるものがほんの少しになってしまう。相手を攻撃するしかない、襲撃するしかない、最後はやり遂げるしかないとなってしまうので、何のブレーキも効く状態じゃなくなってしまう」と語った。(『ABEMA的ニュースショー』より)

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