「きちんと裁判に行かせるマネジャー」 留置管理の女性警察官が表彰

「日が当たらないけど重要」と警察内で言われる留置管理業務。逮捕した容疑者を収容する警察署の留置施設を適切に管理する仕事で、この業務に長く従事した秋田県警のベテラン女性警察官が今月、全国優良警察職員の表彰を受けた。 表彰されたのは県警留置管理課の上野知子(ともこ)警部補(54)。県内の3警察署で留置管理の担当を務め、現在は本部で若手の育成にも力を注ぐ立場だ。これまで10年以上、留置管理業務に携わってきた。 容疑者の逃亡や証拠隠滅を防ぐのはもちろん、けがをしたり、病気になったりしないよう体調管理にも気を使う。被害者のためにも「きちんと裁判に行かせるためのマネジャー」としての役割があると考えるからだ。 留置施設にいる容疑者は年齢も性別も様々。自身よりも体格の大きい男性を担当することもあったが、どんな相手でも「正面から向き合い、目をそらさないで真摯(しんし)に対応する」と心がけてきた。 警察のほかの業務に比べ、一般の県民との接点は少ない。かつて所属していた交通部門では交通安全教室で子どもや高齢者から「ありがとう」と言われることが仕事の励みになった。一方で留置管理業務では、移送や釈放で容疑者が「お世話になりました」と頭を下げて施設を出て行く時、「きちんと対応ができていたんだ」と実感する。 今回の受賞を受け、「真面目にやってきてよかった」と喜ぶ一方、後輩にはこう伝えたい。「留置管理部門でも光がさすんだということを糧にして、腐らないで勤務してほしい」(横山翼)

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