仁川刃物襲撃事件の容疑者「ニュースになる事件を起こそうとした…自分より弱そうな人を選んだ」

仁川市九月洞(インチョンシ・クウォルドン)の大型商業施設で刃物を振り回し、市民8人に重軽傷を負わせたチェ容疑者(59)が、警察の取り調べで「水虫の治療を受けた病院側が自分を通報したことに不満があった」という趣旨の供述をした。また「ニュースになる事件を起こそうと考え、自分より力が弱そうな人を選んで犯行に及んだ」とし「被害者を殺害する目的はなかった」と主張した。14日、仁川警察庁と仁川南洞警察署によると、チェ容疑者は今年7月、仁川市桂陽区(ケヤング)の病院で水虫の治療を受けた後、症状が改善しなかったとして8月から1人で抗議を続けていた。その過程で刃物を所持していたため、今月6日に仁川桂陽警察署に出頭し、取り調べを受けた。警察はチェ容疑者が刃物で不特定多数の人を脅した状況はなかったことなどを考慮し、逮捕状を請求しなかった。チェ容疑者は13日、保護観察官との面談などの予定を済ませた。その後、犯行現場となった商業施設に現れたのは午後1時44分ごろだった。チェ容疑者はあらかじめ用意していた刃物で4~5分間に計10人を刺した。警察は14日、殺人未遂容疑などで逮捕状を請求した。チェ容疑者は30年以上前にうつ病、社会恐怖症、アルコール依存症などと診断され、その後も精神科の治療を受けてきた。しかし症状が改善しない中、2005年には殺人未遂容疑で懲役2年6カ月、執行猶予3年の判決を受けた。2008年には酒に酔って妻に刃物を振り回し、また懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受けた。離婚後の2015年には復縁の要求を拒否した元妻を刺し、懲役4年の実刑判決を受けた。当時の裁判所はチェ被告に対し▼アルコール依存が深刻▼再犯リスク評価が「高い水準」▼精神科で治療中などの点を考慮し、出所後10年間は位置追跡用電子装置(電子足輪)を装着するよう命じた。電子足輪の装着期間中は午前0時から午前6時まで住居の外に出てはならないという遵守事項も課された。刃物襲撃事件の当日、チェ容疑者は電子足輪に関する遵守事項には違反していなかった。このため電子足輪の装着者に対する管理・監督体制を見直すべきとの指摘が出ている。李在明(イ・ジェミョン)大統領も「今回の事件をきっかけに電子足輪装着者に対する管理・監督体制全般を徹底的に点検し、確認された問題点については抜本的な改善策を講じるべき」と警察に指示した。ある警察関係者は「高リスクの犯罪者が大勢の人が集まる施設に長時間とどまるなど異常な兆候が見られた場合、せめて巡回を要請できるような仕組みがあればよい」と話した。法務部も保護観察官が234人(8月時点)にすぎず、不足しているという立場を示している。電子監督対象者は2022年の4316人から今年8月には5301人に増え、保護観察官1人が約20人を管理している。専門家らは、法務部が縦割りの壁を取り払って警察と一つのチームのように連携してこそ、出所者を実効的に管理できると助言している。又石大警察犯罪心理学科のペ・サンフン教授は「電子足輪の装着対象者を定期的に確認してリスク評価を行い、拘禁が可能になるよう行政力を強化すべき」と述べた。

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