「設計価格はパスワード管理」宮城・名取市の官製談合事件 入札の仕組み逆手にとり多くの利益得ようとしたか

2024年に宮城県名取市が発注した調整池の工事の入札をめぐる官製談合事件で、落札した業者が入札の仕組みを逆手にとって、より多くの利益を得ようとしていた疑いがあることが分かりました。逮捕された名取市職員の佐藤源亮 容疑者と、市内の建設業者=グリーン企画建設の専務の加藤均 容疑者、それに従業員の齋藤忍 容疑者3人の身柄は、10月15日、仙台地方検察庁に送られました。この事件は名取市美田園3丁目の排水を貯める池を作る工事の入札をめぐり、設計価格を漏らしたとして官製談合防止法違反などの疑いで佐藤容疑者が逮捕され、設計価格の情報を得て不正に落札したとして、グリーン企画建設の加藤容疑者らが逮捕されたものです。■入札は「評価点方式」を採用この会社と加藤容疑者を知る人は…。加藤容疑者を知る人:「地元の建設業界なら、グリーン企画建設が一番上位の会社。受注件数から言って上位。(専務の加藤容疑者は)会社のことを全部まとめている。仕事の取り方も知り尽くしているのでは」今回の入札は通常の入札とは異なり「評価点方式」が採用されていて、「価格点」と「価格以外の評価点」の総合点が最も高かった業者が落札する仕組みです。こちらが入札の結果です。グリーン企画建設は他の2社よりも「価格以外の評価点」について、高い点数を持っています。2位の業者とは5点の差があります。その結果、他社よりも高価格で入札しても「総合点」で1位となれる仕組みです。実際にグリーン企画建設は最低価格を付けた業者よりも360万円上回る価格で入札していたにもかかわらず、落札していました。警察はこうした仕組みを逆手にとって、「より多くの利益を得る」ことを目的に犯行に及んでいた可能性があるとみて、詳しい経緯をしらべています。■入札の仕組みを解説今回の入札は通常の入札とは違った「評価点方式」が採用されています。これは「価格以外の評価点」と「価格点」を足した総合点が、最も高かった業者が落札する仕組みです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加