長らく「死刑囚」だった袴田巖さんの無罪が確定し、袴田さんに選挙権が戻る見通しです。 1966年、静岡県旧清水市で一家4人を殺害したとして逮捕された袴田巖さんは死刑が確定していましたが、9月26日、再審裁判で静岡地裁は袴田さんに無罪判決を言い渡しました。10月9日、検察は控訴する権利を放棄したため、袴田さんの無罪が確定しました。 死刑囚だった袴田さんは公職選挙法に基づき、長らく選挙権がありませんでした。 袴田さんの弁護士によりますと、9日に検察は区役所に無罪が確定した旨の通知をしたということです。これにより、袴田さんに選挙権が戻る見通しです。 袴田さんの弁護団は、国などを相手取り賠償請求を行う方針です。