イスラエルのサッカー界で大規模な汚職疑惑が浮上した。イスラエル警察などは現地時間18日、1部リーグのアイロニ・ティベリアスFCに関係する現職および元関係者4人を、マネーロンダリングや金融詐欺などの疑いで逮捕した。捜査当局は、不正の規模を数千万シェケル(数十億円相当)と推定している。『THE TIMES OF ISRAEL』によると、今回の捜査は同クラブの財務運営をめぐるもので、当局は過去4シーズンにわたって不正行為が繰り返されていた可能性があるとみている。捜査はイスラエル警察の重大犯罪捜査部門「ラハヴ433」の経済犯罪捜査部門が中心となり、イスラエルサッカー協会や金融犯罪の執行機関と連携して進められた。数カ月にわたる捜査を経て、当局は18日に一斉捜査を実施。主要な容疑者4人を拘束し、高級車や不動産を押収した。同クラブは現在、リーグ最下位に位置している。警察などによると、容疑にはマネーロンダリング、文書偽造、不正な金融取引のほか、選手への給与支払いを税務当局に隠していた疑いが含まれる。所得税や社会保険、賃金保護に関する法令への違反についても捜査が進められている。今後は、同クラブに現在所属する選手や過去に在籍した選手など、数十人への事情聴取が予定されている。捜査当局は給与契約や財務記録を調べ、選手への支払いが意図的に隠されていたかどうかを解明する方針だ。イスラエルサッカー界では、近年、賭博や八百長、金融犯罪をめぐる事件が相次いでいる。9月には、賭博で利益を得るために試合結果の操作に関与した疑いで、元サッカー選手3人が逮捕された。また6月には、違法賭博や八百長、金融犯罪に関与した疑いで、別のプロ選手が拘束された。この事件では、北部で活動する犯罪組織との関連も捜査対象となった。さらに1月には、2部リーグのFCキリヤット・ヤムに関係する17人が、マネーロンダリングや試合操作の疑いで逮捕された。『THE TIMES OF ISRAEL』によると、同クラブは八百長疑惑を受けてリーガ・アレフ北地区が解体された後、ナショナルリーグに昇格していた。