「感じたことない恐怖」 首都圏連続強盗地裁公判 市川、白井事件被害者が苦痛訴え

首都圏連続強盗のうち、横浜市で70代男性を暴行して死亡させた事件や千葉県の事件で実行役を担ったとして、強盗致死や住居侵入、逮捕監禁などの罪に問われた藤井柊被告(28)と久保田陸斗被告(23)の裁判員裁判の第3回公判が16日、千葉地裁で開かれた。検察側は白井市と市川市の事件を巡り、被害者3人の供述調書を朗読。被害者の1人は「感じたことのない恐怖」を味わったとし、「絶対に許せない」と強い処罰感情をあらわにした。 白井市の事件では2024年10月、藤井被告と別の男の計2人が住宅に押し入って現金約26万円などを強奪した上、住人の親子に暴行を加え、骨折や打撲のけがを負わせたとされる。 検察側が読み上げた調書によると、顔と背中に全治約3週間の打撲を負った40代の娘は、男の侵入にパニックになっていると「大声を出すな」と突然拳で殴られた。その後も暴行が一向にやまず「殴られ続けて死ぬかもしれない」と恐怖心でいっぱいだったという。 全治約6週間の左小指の骨折と背中の打撲を負った70代の母親も執拗(しつよう)に暴行され、左小指を手の甲側に思い切り反らされて泣き叫んだが、力は全く緩められなかった。「体の傷は消えてもトラウマとして残ってしまうだろう」と、今後も事件と向き合わなければならない苦しみを明かした。 市川市での事件では、住宅に押し入った両被告が50代の女性を暴行して金品を強奪。仲間の男を含む計3人で女性の両手足を縛った状態で車に押し込み、埼玉県川越市のホテルまで車を走らせ、ホテル内では藤井被告が女性に性的暴行を加えたとされる。 検察側は、車に押し込まれた女性が「このまま殺されて捨てられるのではと、これまで感じたことのない恐怖を感じた」と説明した調書を朗読。ホテルでの被害は「本当に気持ちが悪かった。こんなことされたくなかった」。被告らには「絶対に許すことはできない」との思いで、「厳重に処罰してほしい」という切実な訴えが法廷に響いた。(別府桜羽子、霜出龍之介)

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