去年、兵庫県の障がい者福祉施設で働いていた少女がPTSDなどを発症して死亡したのは不当に逮捕・勾留されたことが原因だとして少女の母親が国と県に損害賠償を求める裁判がはじまり、国と県は争う姿勢を示しました。訴状などによりますと、兵庫県の障がい者福祉施設で働いていた当時16歳の少女は去年6月、男性職員とともに障がいがある利用者・Aさんのあごのあたりを押さえつけたとして暴行容疑で逮捕されました。少女は18日間身柄を拘束され、不起訴になりましたが、その後、摂食障害やPTSDなどを発症し、低栄養状態で死亡しました。少女が逮捕されたきっかけは、Aさんの隣にいた利用者が「虐待があった」と市役所に伝えたことでしたが、少女の死亡から3か月後、この利用者から少女の母親に一通の手紙が届きました。「あごを押さえていたと言ってしまったが、実際はあごに手をそえていた。オーバーに言ってしまってすいませんでした」10月21日にはじまった裁判で母親は「娘の身体を拘束する必要がなぜあったのか。その判断の根拠を明らかにすることを求めます」と述べ、国と県に対し約1億円の損害賠償を求めました。一方、国と兵庫県は訴えを退けるよう求めました。