指宿市の水迫畜産によるふるさと納税返礼品の牛肉産地偽装容疑事件で、鹿児島地検は22日、牛肉の等級を偽装し、現金6351万円をだまし取ったとして、詐欺罪で、同社の元取締役で社員の男(55)=鹿児島市紫原1丁目=を鹿児島地裁に追起訴した。認否は明らかにしていない。 水迫被告は最初の起訴時は釈放され、在宅起訴だった。今回は10月1日に再逮捕されて以降、勾留が続いている。 起訴状などによると、県内の業者から、ふるさと納税返礼品として県産黒毛和牛の加工商品を受注し、指定されたA5やA4等級より低い等級の牛肉加工品を含ませて納品。全てA5やA4の加工品を納品したように装った請求明細書を事務担当者に送らせ、2023年10月6日〜12月8日までの間、3回にわたり、偽装分を含む6351万円を業者に振り込ませ、だまし取ったとされる。 県警によると、業者に納品した牛肉加工品4万2305パックのうち、偽装分は9033パック、代金は1838万円が該当する。A5の指定に対し、最低ランクのC1を含む低い等級を5割以上混ぜて加工した事例もあったという。水迫被告は1人で牛肉の仕入れや在庫管理、原料肉の指定を担当していた。