【ワシントン=本間英士】南米ブラジルの大統領選決選投票に敗れたフラビオ・ボルソナロ上院議員が米国に向けてブラジルを極秘出国していたことが27日、分かった。ロイター通信などが報じた。同氏はマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで捜査対象となっており、出国が禁じられている。ロイターは米政府当局者の話として、トランプ米政権がボルソナロ氏と家族にビザ(査証)を発給し、米国への入国を許可すると伝えた。出国の経緯や経路は不明。米CNNテレビは情報筋の話として、ボルソナロ氏がブラジル当局に逮捕されることを恐れていたと伝えた。ボルソナロ氏は4日の第1回投票で1位となったが、25日の決選投票では接戦の末、現職のルラ大統領に敗れた。ボルソナロ氏は正式に敗北を認めていない。ボルソナロ氏の父、ジャイル・ボルソナロ前大統領も2022年大統領選でルラ氏に敗れた後、米国に一時渡航していた。ブラジル最高裁は25年、クーデター計画に関与していたなどとして、ジャイル氏に禁錮27年3月の判決を下した。ボルソナロ氏はトランプ政権との関係が良好で、弟も米国に居住している。