中村児太郎が傷害容疑で逮捕、歌舞伎界で不祥事多発 『国宝』ブームに水を差す「身内に甘い体質」

歌舞伎俳優の中村児太郎が、知人女性に暴行を加えたとして傷害容疑で逮捕されていたことが明らかになった。すでに釈放され、任意での捜査が続いているという。数カ月前には、一部週刊誌で妻の顔面が血だらけになるほどの暴力をふるったとも報じられていた。近年、歌舞伎界では不祥事が相次いでいるが、問題を起こした俳優の多くが謹慎などを経て舞台復帰を果たしている。伝統と格式を重んじる特殊な世界だけに、一般社会とは異なる「身内への甘さ」があるのではないかと指摘する声もある。児太郎は10月3日、東京・歌舞伎町のホテルで20代の知人女性に対し、平手打ちや顔をわしづかみにするなどの暴行を加えた疑いが持たれている。女性が被害届を提出し、児太郎は同月5日に傷害容疑で逮捕された。本人は「間違いありません」と容疑を認めているという。児太郎は女形の名門「成駒屋」に生まれ、父は九代目中村福助、祖父は人間国宝の七代目中村芝翫という歌舞伎界のサラブレッド。2000年に六代目中村児太郎を襲名し、若手女形として活躍してきた。2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で孝明天皇を演じるなど、歌舞伎以外にも活動の幅を広げていた。しかし、2025年6月には妻への暴力行為が報じられ、翌7月の歌舞伎座公演を休演。当時、本人は報道内容を一部否定したものの、謝罪する事態になった。今回の事件によって、再び女性への暴力問題が浮上したことになる。近年は、歌舞伎界の不祥事が目立っている。ベテランの中村小三郎は今年7月、東京都新宿区で車を運転中に20代女性に接触してけがをさせ、そのまま逃走した疑いで8月に書類送検(後に不起訴処分)された。また、若手の中村鶴松は今年1月、泥酔状態で都内の飲食店のドアを蹴って壊したとして建造物損壊容疑で現行犯逮捕された。鶴松は店側との示談が成立し、不起訴処分となったが、予定されていた初代中村舞鶴の襲名は見送りに。約9カ月の謹慎後、10月1日に東京・浅草寺境内の仮設劇場で行われた「平成中村座 十月大歌舞伎」で復帰した。復帰公演では客席から温かい拍手が送られた一方、ネット上では「早すぎるのでは」と疑問視する声もあり、賛否が分かれた。

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