きっかけは大使館駆け込み ベトナムで詐欺「かけ子」容疑 6人逮捕

ベトナムを拠点に特殊詐欺を行っていたとして、神奈川、山梨両県警はいずれも住所不詳の20~50代の日本人の男6人を詐欺容疑で逮捕し、29日発表した。認否は明らかにしていない。県警は6人が国内からカンボジア経由でベトナムに渡り、拠点施設で詐欺の「かけ子」をさせられていたとみている。 神奈川県警組織犯罪捜査課によると、6人の逮捕容疑は5月22日、山口県内の20代女性に対し、警察官などをかたるビデオ通話で「資産を確認する必要がある」などとうそをつき、指定した口座に現金100万円を振り込ませたというもの。 6月にベトナム当局が北部のバクニン省(現バクニン市)で特殊詐欺の拠点を摘発し、6人を拘束していた。 拠点は5階建てで、6人はその中で生活し、詐欺の電話をかけていたとみられ、このうち5人は上位者にパスポートを取り上げられていた可能性があるという。県警は、このグループが日本国内の少なくとも150人あまりから5億円以上をだまし取った疑いがあるとみて調べている。 神奈川県警によると、ベトナム当局による摘発の数日前、神奈川県から入国していたという別の日本人が、首都ハノイの日本大使館に「特殊詐欺のかけ子をしている。拠点から逃げ出して来た」などと、助けを求めて駆け込んできた。この日本人の説明が、拠点摘発につながったといい、県警はこの日本人からも事情を聴いているという。(奥田薫子)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加