29日午後8時ごろ、東京都中野区の商業施設「中野ブロードウェイ」に入る時計店の従業員から「4600万円相当の時計を、男が左腕に試着した状態で逃げた」という内容の110番通報があった。警視庁が窃盗事件として男の行方を追っている。 中野署によると、男は客を装って営業中の店舗に1人で入店。店内に約10分間滞在し、腕時計を試着した後、そのまま走って逃げたという。男は、全身黒っぽい服装で、黒い帽子をかぶっていた。 中野ブロードウェイでは、8月に別の時計店で高級腕時計4本(販売価格計約2億円)が盗まれる被害があり、チリ国籍の20代と30代の男2人が窃盗容疑で逮捕され、その後起訴された。 この事件を受け、警視庁などは9月中旬、周辺の時計・貴金属店を対象に防犯教室を実施した。生活安全総務課の警察官らが、来店者へ積極的に声をかけることや、高額商品は実物ではなくレプリカや写真を陳列することなどを呼びかけていた。 また、窓やショーケースに貼って割れにくくする「防犯フィルム」の活用例も紹介し、参加した時計店の店長は「犯人たちが『面倒な店だな』と思うような仕組みづくりが必要だと感じた」と話していた。(堅島敢太郎)