特殊詐欺グループの指示役とみられる男が逮捕されました。詐欺と窃盗の疑いで逮捕されたのは、住居不詳、自称・飲食店店員の山下裕作容疑者（30）です。 警察によりますと、山下容疑者は2023年11月、ほかの人物と共謀し、埼玉県川口市に住む90歳の女性からキャッシュカード1枚をだまし取り、川口市内にある金融機関のATMから現金50万円を引き出して盗んだ疑いが持たれています。警察は山下容疑者の認否を明らかにしていません。 警察によりますと、2023年11月1日、市役所の職員を名乗る人物から90歳女性に「健康保険の払戻金がある。キャッシュカードは古い仕様なので取り替えます。家に来た職員にキャッシュカードを渡してください」と電話がありました。 その後、金融機関の職員になりすました別の人物が女性宅を訪れ、キャッシュカード1枚をだまし取ったとみられています。女性の口座からは現金50万円が引き出されていました。 山下容疑者は女性から現金を盗んだ特殊詐欺グループの指示役とみられ、警察は山下容疑者の背後に匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」の関与があるとみて、捜査を進めています。