高知県教育委員会は22日、高知市立小学校の教諭1人と、県立高校の講師1人を懲戒免職処分に、県立高校の教諭1人を停職3カ月の懲戒処分にし、発表した。今年度の教職員の懲戒処分はこれで計10人に上った。 県教委によると、高知市立小の男性教諭(23)は昨年12月7日夕、商業施設で女性のスカート下にスマートフォンを差し入れたとして、性的姿態等撮影未遂容疑で高知署に逮捕された。盗撮行為を認めているという。 県立高講師は20代で昨年9~11月、生徒にキスするなど不適切な行為を複数回した。他の生徒の指摘で発覚したといい、県教委は「被害者の特定を避けるため」として講師の性別などを公表しなかった。 停職処分となった県立高教諭(45)は昨年9月、学校敷地内に駐車した自分の車の中で、生徒に電子たばこを差し出し、一緒に喫煙した。「信頼関係をつくろうと思った」と釈明したという。 このほかに今年度は、児童福祉法違反の罪で罰金を命じられた高校教諭ら3人が免職▽知人女性の体を触るなどした2人が停職▽女生徒のひざを押すなどした2人が減給となった。昨年度も懲戒処分が10人と多かったため、綱紀粛正のため、今年度から全ての学校に「不祥事防止委員会」を設けて校内研修をしていた。長岡幹泰・県教育長は24日、市町村の教育長や県立学校長を緊急に集め、不祥事根絶を要請するという。(蜷川大介)