衆院選の公示が15日に迫る中、警視庁は10日、選挙違反取締本部(本部長・親家和仁刑事部長)を捜査2課に設置し、同課入り口に看板を据え付けた。公職選挙法違反をはじめとする選挙に関する不正行為を捜査員2千人態勢で取り締まる。 捜査2課によると、令和3年の前回衆院選から今月9日までの違反警告件数は計30件。いずれもポスターやのぼり旗などに関する文書掲示違反だという。 警視庁管内の選挙を巡っては、4月の衆院東京15区補欠選挙で、政治団体「つばさの党」の候補者らが、他陣営に妨害行為を繰り返すなどして公選法違反(自由妨害)罪で逮捕、起訴。7月の都知事選では、掲示板にほぼ全裸の女性や、風俗店を宣伝する内容のポスターを貼ったとして、それぞれ候補と党代表が警告を受けた。