「大事なことを隠ぺいして、人生を狂わせた」冤罪事件めぐりプレサンス元社長が『当時の主任検事』を刑事告発

大阪地検特捜部による冤罪事件をめぐり、当時の主任検事が刑事告発されました。 「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さん(61)は、学校法人の土地取引などをめぐる巨額横領事件に関与したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、3年前に無罪が確定しました。 事件をめぐっては、特捜部が山岸さん立件の根拠とした元部下の供述が、田渕大輔検事(52)によるどう喝的・脅迫的な取り調べによって得られたものだったことが判明。田渕検事が今後、刑事裁判にかけられる異例の事態になっています。 山岸さんは10月4日、田渕検事のこうした取り調べを容認したほか、他の検事の「山岸さんの逮捕は待った方がいい」という進言も無視して山岸さんの逮捕・起訴を強行したなどとして、当時の主任検事を特別公務員職権乱用などの疑いで、大阪高等検察庁に刑事告発しました。 (プレサンスコーポレーション元社長 山岸忍さん)「大事なことを隠ぺいして逮捕状を取って、人の人生を狂わせたわけですよね。これはもう当然、(刑事)裁判で裁かれないといけないんじゃないかなと」 当時の主任検事は今年6月、国賠訴訟の証人尋問で山岸さん逮捕・起訴前に田渕検事の取り調べの録音録画は見たかどうか、別の検事から進言を受けたかどうかについて、“明確な記憶がない”と証言しています。

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