ドイツ中部の公園で2歳児含む2人刺殺、アフガン出身の男を逮捕 総選挙控え移民問題への不安高まる

ドイツの警察は22日、中部アシャッフェンブルク市の公園で2人が刺殺された事件で、28歳のアフガニスタン出身の男を逮捕した。 警察によると死亡したのは、現場を通りがかった41歳のドイツ人男性と、モロッコ系の2歳の男児だったという。このほか61歳の男性、子供と教師の3人が負傷した。 州政府高官によると、容疑者には暴力行為の前歴があったという。 バイエルン州 ヘルマン内相 「容疑者は過去に少なくとも3回、暴力犯罪で逮捕されている。そのたびに精神科治療のために入院し、その後釈放されている。容疑者が収容されていた難民センターの部屋を捜索したが、イスラム過激派への傾倒を示す証拠は見つからなかった。一方で、精神科の治療に使われるとみられる薬が見つかった」 ヘルマン氏によると、容疑者の亡命手続きは承認されず、12月に国外退去の予定だったが、精神科治療のために滞在していたという。 警察はこの事件に共犯者はいないとの見方を示した。 事件後、市民数百人が広場に集まり、犠牲者を悼んだ。 2月23日に総選挙を控えるドイツでは暴力事件が相次いでおり、治安と移民問題への不安が高まっている。昨年12月にはサウジアラビア出身の医師の男がマクデブルクのクリスマスマーケットで人々に車を突っ込ませ、6人を死亡させたとして殺人罪で起訴された。

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