自宅トイレで出産した女の子を“死体遺棄” 母親が起訴内容を認める

福岡県太宰府市で、生後間もない女の子の遺体を放置したとして、死体遺棄の罪に問われた母親の初公判が開かれました。女は起訴内容を認め、即日結審しました。 「間違いないです」 今年3月、自宅のトイレで出産し、まもなく死亡した女の子の遺体をビニール袋に入れ、トイレットペーパーなどとごみ袋に入れて放置したとして、死体遺棄の罪に問われた太宰府市の西麻紀被告(35)。 日福岡地裁で開かれた初公判で、大島泰史裁判官に起訴内容について問われると、小さな声で認めました。 その後の被告人質問で、西被告は、同居していた交際相手とは別の男性と避妊をせずに性交して妊娠した経緯を話し、「経済的に余裕がなく誰にも相談できなかった」などと述べました。 西被告は8月、殺人容疑でも逮捕されましたが、福岡地検は「犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分だった」として不起訴処分にしています。 16日の公判で、検察は、出産時に赤ちゃんが泣いたり、動いたりしたことは確認したか尋ねましたが、西被告は「拒否します」と話し、なぜビニール袋に入れたのかという質問には、「分からない」と答えました。 検察側は、「死体は確認できないよう捨てられていて悪質。適切な対応をとることはなく刑事責任は重い」として懲役1年6カ月を求刑。 弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。 最後に西被告は「色々な人に迷惑をかけてしまった。申し訳ございませんでした」と話し、裁判は即日結審しました。 判決は30日に言い渡される予定です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加