尹錫悦大統領が「やつれた姿」で出廷し…いま韓国の若者の間で広がる「民主主義システム」への疑念

21日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領が憲法裁判所で開かれた、弾劾審判の3回目の弁論に出席した。 この日、尹大統領は昨年12月3日の戒厳宣言の当為性を表明し、国会側が自らの弾劾訴追事由として指摘した問題について改めて否定した。「軍隊を動員して国会議員の戒厳解除要求案議決を防ごうとした」という部分に対しては「軍隊は秩序維持のために(国会に)送った」という主張を繰り返し、違憲性が指摘される「1号戒厳布告令」に対しては「キム・ヨンヒョン元国防相の主導で作成されたもので実行する計画がなかった」と主張した。戒厳の理由の一つとしてこれまで強調してきた「不正選挙疑惑」に対しては、「選管委の電算システムを全般的に点検してみようというFACT(ファクト)確認の次元だった」と述べた。 未決囚の状態でソウル拘置所に収監されている尹大統領は、囚人服を着ず、紺色のスーツに、与党「国民の力」のイメージカラーの赤いネクタイ姿で憲法裁判所の法廷に姿を現した。多少やつれた姿に緊張した表情だったが、目つきだけは依然として鋭かった。 裁判官が、「訴追事由に対する意見陳述を望むなら発言の機会を与える」と言うと、「私は物心ついた後、今まで公職生活をしながら自由民主主義という信念一つを確実に持って生きてきた人です。憲法裁判所もこのような憲法守護のために存在する機関であるだけに、裁判官が色々とよく調べてくれることをお願いします」として、公正な裁判を頼んだ。

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