JR長野駅前で、男女3人が男に刃物で刺され男性1人が死亡した事件で、長野県警の捜査本部は、逮捕した男の自宅から証拠品を押収して裏付けを進めています。 事件は22日午後8時すぎ、JR長野駅前のバス乗り場近くで男女3人が刃物で襲われ、長野市の49歳の男性が死亡し、男女2人が重軽傷を負いました。 警察は26日午前7時過ぎに、長野市西尾張部の無職・矢口雄資容疑者46歳を、女性の背中を包丁のようなもので刺して殺害しようとした殺人未遂の疑いで逮捕しました。 警察は、逮捕した矢口容疑者の自宅から証拠品を押収して、裏付けの捜査を進めています。 確保の際は、特殊事件を担当する捜査一課特殊班の「NSIT」が対応にあたったということです。容疑者が呼びかけに応答なかったため、ドアを切って、閃光弾を使って突入したということです。 警察によりますと、フリーダイヤルには3日間で300件以上の情報が寄せられ、複数の防犯カメラの映像などをつなぐリレー捜査が容疑者の特定につながったということです。 捜査関係者への取材で、矢口容疑者は、逮捕時点の取り調べに対して、名前や無職であることには応じたものの、認否を聞くと「黙秘します」と答えたということです。その後も、事件に関することについては話していないということです。