1月25日、奈良県と大阪府の境にある山中でバラバラに切断された男性の遺体が見つかった事件。遺体は衣服を身に着けておらず、胴体から頭と両手両足が切り離されていた。 遺体発見から9日後の2月3日、遺体を遺棄したとして逮捕されたのが、大阪市内に住む無職の大木滉斗容疑者(28)だった――。 ◇◇◇ 全国紙社会部記者の解説。 「スピード逮捕のきっかけは、防犯カメラ映像を繋ぎ合わせた“リレー捜査”でした。遺体が遺棄された山の最寄り駅を歩く容疑者の姿と山道を上がっていく姿が防犯カメラに映っていた。容疑者は、電車で移動し、遺体の入ったキャリーバッグを現場まで持ち運んでいたとみられています。警察の取り調べに対して『間違いない』と容疑を認める一方、動機についてはまだはっきりとはわかっていません」 大木が住んでいたとみられる大阪市内のマンションの近隣住民が明かす。 「先週、警察官2人が『防犯カメラの映像を確認したい』と訪ねてきた。一体何があったのかと思ってましたが、今日になってマスコミがこの辺にも聞き込みに来たりして、ああ、あのバラバラ遺体事件の捜査だったのかと思いました」 大木容疑者と同じ小学校に通っていた同級生の母親が「信じられない」と肩を落とす。 「小学校の頃からピアノをやっていてね。こんなことをするような子じゃないですよ……」