プレミアリーグのプロ審判協会であるPGMOL(プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド)は、マイケル・オリバー審判員に対する脅迫に声明を発表した。 プレミアリーグ第23節ウォルヴァーハンプトン対アーセナルで主審を務めたオリバー氏。アーセナルが1-0で勝利したこの一戦だが、前半終了間際の判定が物議を醸すことに。43分、アーセナルはCKのチャンスを活かせずカウンターを受けると、相手ボックス付近でマイルズ・ルイス=スケリーがマット・ドハティに足をかけて倒した。すると、オリバー氏は迷わずレッドカードを提示し、VARもこれを支持して一発退場の判定を下している。 この判定は現地で大きな話題を呼んでおり、ミケル・アルテタ監督が「あの判定には激怒している」と語ると、プレミアリーグのレジェンドであるアラン・シアラー氏も「私が見てきた中で最悪の判定の1つ」と指摘。非難が相次いでいたが、SNS上ではオリバー氏に対する脅迫も起きていたようだ。PGMOLは声明で、以下のように発表している。 「ウォルヴァーハンプトン対アーセナル戦後に発生した、マイケル・オリバーに対する脅迫と暴言に愕然としている」 「過去24時間でマイケルとその家族に向けられた忌まわしい攻撃は言うまでもなく、いかなる形の脅迫も審判員が受けるべきではない。警察も認識しており、多くの捜査が開始された。我々はマイケルと影響を受けたすべての人をサポートし、この容認できない行為に立ち向かう決意を固めている」 「残念ながら、審判員が脅迫に対処しなければならないのは今回が初めてではない。我々は引き続きすべての捜査をサポートしていく」 先日には、アーセナルMFカイ・ハヴァーツのパートナーに対する脅迫で10代の少年が逮捕されたばかり。SNS上の脅迫は大きな社会問題となっている。