約540万円分の工具を架空発注・転売か 当時勤務の会社に損害与えた容疑で高校講師の男逮捕 熊本

以前に勤務していた会社で架空の発注をして会社に500万円余りの損害を与えたとして、熊本県立高校の講師の男が逮捕されました。 背任の疑いで逮捕されたのは、熊本県天草市亀場町に住む県立天草工業高校の講師、大迫将(おおさこ しょう)容疑者(41)です。 大迫容疑者は2020年3月19日から12月24日の間、当時勤務していた熊本市内にある電気設備関係会社の営業所で、取引先からの注文がないのに23回にわたり合わせて278個の工具を発注し、福岡市にあるこの営業所の本社に約540万円を支払わせて損害を与えた疑いが持たれています。 警察によりますと、大迫容疑者は当時、取引先からの発注を受けて仕入れ先に工具などを発注する仕事をしていました。その後、社内で経理に不審な点が見つかり、大迫容疑者はその後に退職したということです。 警察は去年(2024年)10月、この会社からの刑事告訴を受理し、関係先に家宅捜索に入るなどして捜査を進めていました。工具のほとんどは転売されていて、警察は大迫容疑者が、自ら転売したとみて調べています。 大迫容疑者は警察の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているということです。 大迫容疑者はこの会社を退職した後、去年(2024年)6月から天草工業高校で講師として働いています。熊本県教育委員会は「詳細が分かっていないため、警察の捜査の状況を見守りたい」とコメントしました。

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