ミャンマー軍事クーデターから4年 「世界で最も少年兵が多い国」 軍が人員不足で“少年兵”を徴兵 深刻な人権侵害【news23】

軍服を着て、座り込んでいるのは、まだあどけない表情の子ども。彼らは「少年兵」にさせられました。「世界で最も少年兵が多い国」ともいわれるミャンマー。子どもたちへの深刻な人権侵害が起きています。 ■14歳が武器を持たされ…「世界で最も少年兵が多い」ミャンマー 軍事クーデターから、丸4年。今も全土で少数民族や民主化を求める武装勢力が激しい抵抗を続けているミャンマー。 JNNは1月、北東部シャン州での戦闘中に撮影された、ある映像を入手しました。 ーー武器を扱うことができる? 「はい、使えます」 映像に写る軍服姿に裸足で歩く、あどけない表情の少年は、わずか14歳です。軍事政権の傘下組織の一員にさせられ、武器を持たされて戦い、民主派側の捕虜になったといいます。 長らく軍事政権による支配が続いたミャンマーでは、多くの子どもたちが少年兵にさせられました。 国際人権団体は2002年、ミャンマーを「世界で最も少年兵が多い国」と指摘しました。 2011年の民政移管後、少年兵らは段階的に解放されてきたものの、4年前の軍事クーデターで状況は再び深刻化しています。 16歳でミャンマー軍に入隊させられ、クーデターの翌年に脱走した元少年兵の男性に話を聞きました。 ■軍事政権下で繰り返されている子どもの人権侵害「軍のことが許せません」 ミャンマー軍の元少年兵 ハイン・ソー・ウーさん(22) 「クーデター後は、入隊希望者が減ったこともあり、未成年でも関係なく徴兵していました」 男性は高校生のころ、駅で無賃乗車を理由に当局から拘束され、「逮捕されるか軍に入るかを選べ」と脅されました。 そして入った軍の訓練施設には、100人以上の子どもたちがいて最も幼い子は14歳だったと証言します。 ミャンマー軍の元少年兵 ハイン・ソー・ウーさん(22) 「徴兵されたせいで私は教育を受けることもできず、自由をすべて失いました」 男性は訓練施設から1度逃げ出しましたが、すぐに捕まり、殴る蹴るの暴行を受けたといいます。その際、次に逃げたら殺すと脅されたそうです。

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