住人の女性殺害した容疑で男を再逮捕 千葉・柏の夫婦殺害、放火事件

千葉県柏市の住宅敷地内で昨年12月、住人の夫妻が刺殺され、近くの住宅8棟が全焼した事件で、県警は5日、夫妻のうち会社役員の渡来礼子さん(59)を殺害したとして、職業不詳の酒巻馨容疑者(78)=現住建造物等放火容疑などで逮捕=を殺人容疑で再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。夫の敏明さん(59)の殺害についても捜査を進める。 柏署捜査本部によると、酒巻容疑者は昨年12月18日午後6時ごろ、柏市高柳の住宅の敷地内で、この家に住む礼子さんの右胸を刃物のようなもので刺して殺害した疑いがある。礼子さんは約1時間半後、搬送先の病院で死亡した。 酒巻容疑者は渡来さん夫妻に金を貸しており、これをめぐるトラブルがあったとみられるという。酒巻容疑者は、礼子さん殺害を認め、「金を貸した方(自分)が悪いんだよ」などと供述しているという。 捜査本部は、現場付近の防犯カメラやドライブレコーダーの映像などから、酒巻容疑者が関与したと特定。同容疑者の使用する車から刃物のようなものを押収しており、礼子さん殺害に使われたものとみている。 礼子さんらが殺害された直後に近くの住宅地で火災が発生し、酒巻容疑者の自宅を含む住宅8棟が全焼した。県警は1月、自宅隣の木造平屋建て住宅に油をまいて放火した現住建造物等放火の疑いで酒巻容疑者を逮捕していた。(杉江隼、鈴木逸弘)

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