大田(テジョン)のある商店街のトイレで一面識もない女性を凶器で刺して性的暴行を試みた20代の現役軍人が起訴された。 6日、韓国法曹界によると、4日大田地検は性的暴行犯罪の処罰等に関する特例法違反(強姦など殺人)・特殊房室侵入などの容疑で20代男性A被告を拘束起訴した。警察はA被告に対して殺人未遂容疑で拘束令状を申請して検察に送致したが、事件を検討した検察はA被告に殺人容疑まで適用されるとみて容疑を変えて起訴した。 A被告は先月8日午後3時30分ごろ、大田中区のある店舗の女子トイレで20代女性Bさんを凶器で刺して性的暴行を試みた容疑を受ける。警察の取り調べの結果、休暇を取って出てきたA被告は事前に凶器を購入して犯行に及んだ。 当時、警察は「トイレに強盗が入ってきて女子職員を凶器で刺した」という通報を受けて出動した。その後、付近を捜索してマンションの屋上で手に血がついたA被告を発見して現行犯で逮捕した。 Bさんは頭部と耳をひどく負傷して100針以上を縫った。事件直後、大型病院に運ばれて救急手術を受け、幸い命には別状がない状態だ。 Bさんの職場同僚はJTBC『事件班長』とのインタビューで「Bさんがトイレで用を足していたがA被告が横の個室から壁を越えてきて、Bさんを壁に押しつけて凶器で刺した」とし、事件当時の状況を伝えた。 Bさんの同僚が伝えた内容によると、A被告は「今日死ぬ」「俺は死ぬ前に一度性関係を持たなくてはならない」と言ってBさんを威嚇した。Bさんは凶器で刺された状態でも、「分かった。ここは狭いから外に出てしよう」と言ってA被告を落ち着かせた後、外に誘い出した。 数分間の説得の末、廊下に出てきたA被告は商店街の廊下で人の気配が感じられるとそれ以上暴行を試みなかった。ただしBさんに握手を求めるなどやや理解しにくい行動を取った。 その後、A被告が現場を離れるとBさんはすぐ職場の同僚に電話をかけて助けを求め、警察にA被告を通報した。逮捕されたA被告は警察の取り調べで「凶器を持っていた事実が思い出せない」などと供述していることが分かった。 検察関係者は「十分に自身の行為で被害者が死亡するかもしれなかったという未必の故意があったと判断した」とし「凶器を持ってトイレに入り、特殊房室侵入罪も合わせて適用した」と話した。