青森県内に居住する80歳代の女性が警視庁を名乗る男に「あなたに逮捕状が出ている」などとだまされ、現金500万円を奪われる被害にあいました。 十和田警察署によりますと女性はことし1月29日、自宅固定電話にNTTの職員を名乗る男から電話があり、 ・最近詐欺に狙われている方が多いので電話しました。 ・今、警視庁の方に変わります。 などと言われると、警視庁の「ナカムラ」と名乗る男が電話口に出ました。 すると、ナカムラから突然 ・あなたに逮捕状が出ている。 ・逮捕した犯人が、あなた名義の口座を犯罪に使いあなたにも1400万円を渡したと話している。 ・今すぐ警視庁に来れないなら、在宅確認のために毎日連絡する。 などと言われ、以降ナカムラから毎日電話が掛かってくるようになりました。 2月3日、ナカムラから電話があり ・あなたのお金や、口座に入っているお金が犯罪で得たものでないか確認する必要がある。 ・500万円と持っているキャッシュカードを袋に入れて、玄関の外に置いてください。 ・青森の金融庁の人が取りに行きます。 などと言われ、女性は電話口でナカムラに暗証番号を伝えた上、現金500万円及びキャッシュカード2枚を入れた巾着袋を玄関付近の自宅敷地内に置きました。 ナカムラとの電話を終え、女性が自宅敷地内を確認したところ、現金等を入れた巾着袋が無くなっていたということです。 2月5日、女性が通帳を記帳したところ、身に覚えのない出金があることに気付き、金融機関に相談して詐欺の被害に気付いたということです。 警察は警察官をかたり、犯罪の共犯者の可能性があるなどと申し向け、現金やキャッシュカードなどを要求するのは詐欺だとして注意を呼びかけています。