政府は6日、反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者ポール・ワトソン容疑者に名誉市民の称号を授与したパリ市のイダルゴ市長の言動を巡り、フランス政府に遺憾の意を伝え、パリ市に事実関係を説明し、指導するよう求めた。 外務省の北川克郎欧州局長がフランスのセトン駐日大使に電話で伝えた。 ワトソン容疑者を巡っては、デンマークが日本政府の身柄引き渡し要請を拒否して昨年12月に釈放。イダルゴ氏は今月3日、名誉市民の称号を授与した。 外務省によると、イダルゴ氏は「身柄の引き渡しは不当かつ悲劇的だ」と発信し、パリ市も「ワトソン氏の活動を全面的に支持する。逮捕・勾留は疑問だ」との声明を出していた。