いわゆる「グリ下」に出入りする17歳の男子高校生を自宅に宿泊させ誘拐したとして、59歳の男が逮捕されました。自宅からは他にも家出中の未成年の少女3人がいるのが見つかっていて、警察がいきさつを詳しく調べています。 未成年者誘拐の疑いで逮捕されたのは、大阪府泉南市の無職・今村信一容疑者(59)です。警察によりますと、今村容疑者は2月初めごろから7日までの間、大阪市内で家出中だった男子高校生(17)に「行くところがないんやったら全然、泊っていったらいいよ」などと声をかけ、泉南市の自宅に宿泊させ誘拐した疑いがもたれています。 警察が別に行方不明届が出ていた未成年の少女の行方を探していたところ、少女のスマートフォンの位置情報から今村容疑者の自宅が浮上。訪れた警察官が、男子高校生と未成年の少女計4人がいるのを見つけたということです。 4人は大阪・ミナミの戎橋の下にある、いわゆる「グリ下」に出入りしていたとみられていて、ケガなどはなかったということです。 警察の調べに対し、今村容疑者は「寝床を与えただけ」と容疑を否認していて、警察がいきさつをくわしく調べています。