2020年の神戸・長田のビル火災、放火と殺人容疑で70歳の男逮捕 容疑を否認 兵庫県警

2020年11月に神戸市長田区の雑居ビルで住人の男性が死亡する火災があり、兵庫県警捜査1課と長田署は10日、殺人や現住建造物等放火などの疑いで、同市中央区の建築設備業の男(70)を逮捕した。県警の調べに「私は火を付けていない」と容疑を否認している。 逮捕容疑は20年11月30日午前7時20分ごろ、同市長田区の4階建て雑居ビル2階に入る社会福祉法人の事務所に火を付け、3階に住んでいた男性=当時(58)=を急性一酸化炭素中毒で殺害した疑い。 また、4階に居住していた60代の男女2人に対する殺人未遂の疑いも持たれている。2人にけがはなかった。県警によると、火災被害に遭った社会福祉法人はこの男性が立ち上げ、男とは仕事上の関わりがあった。明確なトラブルなどは確認されておらず、経緯を詳しく調べる。 一方、死亡した男性と男は顔見知りだったが、深い付き合いはなかった。県警は、人が住んでいるにもかかわらず火を付けた疑いのあることから、殺意を認定できると判断した。 県警は火災現場の状況から事件の可能性があるとみて捜査し、周辺の防犯カメラ映像やビル関係者の証言から男が浮上した。

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