１１日未明、岩国市でアメリカ海兵隊員の男がアパートに侵入したとして逮捕されました。 男は酒を飲んだ状態で、住民に消火器を噴射したということです。被害を受けた住民が事件の状況を語りました。 【侵入されたアパートの住民】 「ドアを消火器でどんどんどんどん叩かれたんですよね。それで何事かと思って、ちょっと開けたんです。そうしたら消火器で、ばぁっと顔とかかけられたから。」 玄関の床には、ピンク色の消火剤が残っていました。また、部屋の窓ガラスは激しく割れていました。１１日午前０時２０分ごろ、岩国市内のアパートで起きた突然の出来事でした。 住居侵入の疑いで逮捕されたのは、アメリカ軍岩国基地の海兵隊伍長で、基地の中に住むリヴァイ・ロバート・アシュトン容疑者（２１）です。 警察によりますと、逮捕の直前に軽乗用車が電柱にぶつかる事故が発生。「外国人が現場から立ち去った」と通報があり、警察官が駆けつけていました。 その後、ドアを叩かれたアパートの住民が外の様子を伺うと、アシュトン容疑者が無言で消火器を噴射してきたということです。逃げ出した住民が助けを求め、警察がアシュトン容疑者を玄関付近で取り押さえたということです。 アシュトン容疑者は酒を飲んだ状態だったということで、調べに対して「他人の家に入った記憶はない」と否認しています。 警察は、事故を起こした軽乗用車が盗難車である可能性も含め、アシュトン容疑者の行動を詳しく調べています。