漏らしたのは「調査基準価格」か…わずか1万4000円下回る価格で落札 愛媛県工事の入札巡り【愛媛】

愛媛県の発注工事の一般競争入札を巡る価格漏えい事件で、幹部職員が逮捕された県は12日夕方に会見を開きました。 この事件では、愛媛県中予地方局河川砂防課の課長・鈴木俊博容疑者(58)が久万高原土木事務所の建設課長だった当時、県発注の久万高原町の急傾斜地の崩壊対策工事の入札を巡り、県職員OBの宮崎裕文容疑者(61)に非公開の価格に関する情報を漏らし、情報を得た久保陽生容疑者(61)が社長を務める久保建設が落札した疑いがもたれています。 県の会見によりますと、鈴木容疑者は2021年4月から去年4月に異動するまで 久万高原土木事務所の建設課長(主幹級)を務めていて、工事の設計価格などを知る立場にあったということです。 この工事はがけ崩れを防ぐために斜面を補強する工事で、入札には久保建設を含む4社が参加。工事が実施可能かどうか目安の金額となる非公表の「調査基準価格」は 3937万662円。久保建設はわずか1万4000円下回る価格で落札していました。 県は鈴木容疑者が漏らした情報が調査基準価格ではないかとの見方を示しました。 また県職員OBの宮崎容疑者は2020年から22年の間に久万高原土木事務所の企画調整幹を務めていて、鈴木容疑者とは2年間同じ職場だったとしています。 鈴木容疑者の勤務態度は問題になるところは見受けられず、10日まで出勤していたということです。

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