12日午後5時半ごろ。県久万高原土木事務所に県警が家宅捜索に入りました。 事件は久万高原町で行われた県発注の急傾斜地の崩壊対策工事を巡るもの。 2024年2月に、当時、県久万高原土木事務所の建設課長だった男(58)は、非公表だった工事の一般入札の価格などの情報を、元県職員で会社員の男(61)に漏らした官製談合防止法違反などの疑いがもたれています。 元県職員の男からの情報を元に工事を落札したとして、久万高原町にある建設会社の社長の男(61)と、入札に関わっていた社員の男(42)が、元県職員の男とともに公契約関係競売等妨害の疑いで逮捕されました。 この3人は知人で、警察では、元県職員の男が建設会社の社員の男に価格などの情報を漏らした疑いがあるとしています。 警察は捜査に支障をきたすとして4人の認否を明らかにしていません。 県職員の逮捕を受け、県は会見を開いて謝罪しました。 建設課長の男は、2021年から2024年まで県久万高原土木事務所の建設課長を務めていて、工事の内容や費用などをすべて把握できる立場だったということです。 県は今後、聞き取りを行い、処分を検討したいとしています。