青森県八戸市の病院で、入院患者の殺害事件を隠そうとした疑いで逮捕された元院長らが当時、病院に不在で事件の報告を受けて嘘の診断書を書くよう指示したとみられることが分かりました。 八戸市の「みちのく記念病院」元院長の石山隆容疑者（61）と弟で医師の哲容疑者（60）は2023年3月、入院患者の高橋生悦さんが同部屋の患者に殺害された事件をめぐり、死因を「肺炎」とする死亡診断書を遺族に渡すなどして事件を隠そうとした疑いがもたれています。 捜査関係者によりますと石山容疑者ら2人は事件発生当時、夜間のため病院に不在で、報告を受けて嘘の死因を書くよう指示したとみられることが分かりました。 遺族によりますと受け取った死亡診断書には、別の医師の名前が記されていたほか、病院側から「ちょっと転びました」と説明されたということです。 警察は隠蔽しようとした詳しい経緯を調べています。