【北京共同】中国最高人民検察院(最高検)は15日、唐一軍前司法相を収賄罪で起訴したと発表した。唐前司法相は、習近平国家主席の地方時代の側近。習指導部は汚職を徹底的に取り締まる「反腐敗闘争」を強化しており、閣僚を含む政府高官や軍幹部の摘発が相次いでいる。 習氏が自ら抜てきした高官も反腐敗闘争の対象になると示して引き締めを図り、権力基盤を強固にする狙いもあるとみられる。発表によると、司法相などの職務上の立場を利用して他人に便宜を図り、巨額の財物を受け取ったとして、福建省アモイ市の検察当局が起訴した。 反腐敗闘争を巡っては昨年、唐仁健・前農業農村相が収賄容疑で逮捕された。