青森県八戸市のみちのく記念病院の医師らが、殺人事件を隠ぺいしようとしたとして逮捕された事件で、殺害された男性の死亡診断書は認知症の疑いがあった80代の男性医師の名義で作成されていたことが分かりました。 犯人隠避の疑いで逮捕された八戸市のみちのく記念病院の当時の院長、石山隆容疑者と当時の主治医の石山哲容疑者はおととし、病院内で入院患者の男に顔を歯ブラシで刺されるなどして、殺害された男性の死因を「肺炎」と記載した死亡診断書を遺族に交付するなどしたとして、事件を隠ぺいしようとした疑いが持たれています。 捜査関係者によりますと、殺害された男性の死亡診断書は事件当時、認知症の疑いで入院していた80代の男性医師の名義で作成されていて、男性医師は去年亡くなったということです。 警察は死因を肺炎とする不自然な死亡診断書を複数確認していることから、虚偽の作成が常態化していた疑いがあるとみて捜査を進めています。