岐阜県警など5県警が捜査をしていたSNS型投資・ロマンス詐欺について、警察庁は犯行に関わったとみられるナイジェリア人11人をナイジェリア警察が検挙したと発表しました。 岐阜県警や沖縄県警など5県警は、2022年以降で14人の男女がおよそ1億5000万円の被害に遭ったSNS型投資・ロマンス詐欺事件について捜査していましたが、被害のうちおよそ5600万円がナイジェリア人名義の口座に振り込まれていることを特定し、警察庁がナイジェリア警察に情報提供しました。 この情報などによりナイジェリア警察がナイジェリア人の男女11人を検挙しました。SNS型投資・ロマンス詐欺事件で、日本からの情報提供により、海外当局が容疑者を逮捕したのは初めてです。 警察庁によりますと被害者の14人は、インスタグラムやFacebookを通じて、宇宙飛行士や医師、軍人などを騙ったアカウントから接触を受けた後、LINEなどでやりとりをして、「結婚し日本に移住するために弁護士費用を払う必要がある」などと言われ、指定された口座に金を振り込んだということです。 口座は日本人名義で、この口座から暗号資産に変えられ、検挙されたナイジェリア人の口座に振り込まれていたとみられています。 警察庁によりますと、日本人名義の口座を管理していた日本人9人のうち男女5人が既に逮捕されたということです。 日本人9人は仲介役とみられ、SNSを通して指示役から、口座に振り込まれた金を暗号資産に変えて別の口座に振り込むなどの指示をされていたとみられています。 SNS型投資・ロマンス詐欺の被害は急増していて、警察庁は実態解明に向けて海外の捜査機関との連携を強化しています。