熊本県警は、覚せい剤取締法違反の疑いで、指定暴力団道仁会系の組長の男らを逮捕し、道仁会本部を家宅捜索しました。 覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは熊本市西区の指定暴力団道仁会系組長の男(41)と、宮崎市の無職の男(55)です。 警察によると、2023年2月、熊本市西区蓮台寺の路上で、組長の男(41)が、覚せい剤およそ200g、末端価格にして1300万円相当を無職の男(55)から譲り受けた疑いです。警察は、2人の認否を明らかにしていません。 警察は、21日午前11時頃から、関係先として福岡県久留米市の道仁会本部を家宅捜索しました。 捜査関係者によると、熊本県内で相次いでいた闇バイトや、薬物密売、貸金法違反、恐喝などの事件に、匿名・流動型の組織、いわゆる「トクリュウ」が関与しているとみて、2024年9月に、熊本県警本部と熊本市内の4署からなる30人体制の対策チームを立ち上げ、捜査を進めていました。 その中で、このトクリュウに道仁会の関与が疑われ、組長の男(41)の名前もあがっていたということです。 熊本県警は、このトクリュウが関わったとされる事件で、これまでに30件以上、延べ60人以上の容疑者を検挙しており、引き続き、組織の実態解明を進めるとしています。