去年6月に新潟市中央区の買い取り専門店で、当時20歳の男が包丁を持って押し入り店員を脅して金を要求した強盗未遂事件に関して、新たな逮捕者が出ました。この事件をめぐり実行犯のリクルーター役をしていたとして、20代の男女2人が、今年1月逮捕されました。 強盗未遂の疑いで逮捕されたのは、東京都杉並区に住む販売員の男(24)と、京都市南区に住む警備業の女(26)です。 警察によりますと、2人は実行役の当時20歳の男及び氏名不詳者らと共謀し、去年6月19日に新潟市中央区の貴金属買取専門店で従業員に対して刃物を突きつけ、現金を奪おうとした疑いがもたれています。実行役の男は「闇バイト」に応募し指示役の指示を受け犯行を行い、去年10月、新潟地裁で開かれた裁判で有罪判決を受けています。 強盗未遂事件の捜査の過程で、今回新たに逮捕された2人の事件への関与が発覚。2人は、「トクリュウ」=匿名・流動型犯罪グループのリクルーター役としてインターネットを使って実行役の勧誘をしていたとみられています。また、新潟市中央区の強盗未遂事件の実行役の男とは、面識はなかったということです。 警察の調べに対して、販売員の男は「私が強盗未遂事件の共犯であることは間違いありません」と供述、警備業の女(26)は「その通りで間違いありません」と容疑を認めています。 警察は、強盗未遂事件に関して、2人のほかにもさらに共犯者がいるとみて、捜査を進めています。