ネタニヤフ氏のドイツ訪問模索 次期首相候補

【ベルリン共同】ドイツの次期首相就任が見込まれる最大野党の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のメルツ党首は24日、国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出したイスラエルのネタニヤフ首相との電話会談で「逮捕されることなくドイツを訪問する方法を見つけると伝えた」と述べた。ベルリンでの記者会見で明らかにした。 電話会談は23日。ネタニヤフ氏から電話をかけてきたとし、メルツ氏は「政権を発足させたらすぐ会おうと伝えた。イスラエル首相がドイツを訪問できないのは不条理だ」と述べた。具体的な訪問方法は明らかにしなかった。 ドイツはICC加盟国だが、ナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)という負の遺産を持つことからイスラエルを一貫して支持。ネタニヤフ氏はパレスチナ自治区ガザへの攻撃を巡り戦争犯罪容疑に問われているが、欧州の中では、ICCに加盟していないイスラエルのネタニヤフ氏には「免責」が適用されるとの見方もある。

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