消費税を不正還付未遂か 旅館改修で水増し、社長ら告発 東京国税局

神奈川県箱根町にある旅館の改装工事で、消費税約2900万円の還付を不正に受けようとしたとして、東京国税局査察部が消費税法違反などの容疑で、不動産会社ロハス(同町)と同社社長の窪沢圭容疑者(54)=同県小田原市、横浜地検が詐欺容疑で逮捕=を告発したことが25日、関係者への取材で分かった。 告発は昨年11月27日付。 関係者によると、窪沢容疑者は2022年12月~23年11月、同社が箱根町に所有する「松坂屋本店」「金乃竹塔ノ澤」「金乃竹仙石原」の3旅館の改修工事代金を水増しして過大に計上。水増しした分の消費税と地方消費税計約2900万円の還付を不正に受けようとした疑いが持たれている。 実際の工事代金は3旅館で計約3億3000万円だったが、建設業者に虚偽の請求書などを作成させて計約6億6330万円に代金を水増ししていた。 窪沢容疑者が代表を務め、3旅館を運営する「金乃竹」は取材に対し、「捜査中のため回答を差し控える」とコメントした。

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