いわゆる「当たり屋」的な犯行とみられています。2024年10月、静岡県菊川市内の駐車場で故意に車とぶつかり、すでに壊れていたスマートフォンを見せて修理代として現金をだましとった疑いで、52歳の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、静岡県袋井市川井に住む自称・派遣社員の男(52)です。警察によりますと、容疑者の男は2024年10月、菊川市内にあるスーパーの駐車場を歩いていた際、77歳の女性が運転する軽乗用車と故意に衝突。あらかじめ用意していた壊れたスマートフォンを女性に見せた上、修理代を請求し、現金約18万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察の調べに対し、容疑者の男は「壊れたスマホを使って現金をだまし取ったのは間違いない」と、容疑を認めているということです。 <社会部 山口駿平記者> 「容疑者が使ったとみられる壊れたスマートフォンです。このほかにも容疑者の自宅からは壊れたスマートフォンが見つかっていて、警察は計画的な犯行の可能性も視野に調べを進めています」 捜査関係者によりますと、容疑者の男が関係する別の事故で警察官が現場を訪れた際、今回の事件と壊れ方が同じスマホを発見し、捜査を進めてきました。 警察は家宅捜索で壊れたスマホを複数押収していて、余罪についても捜査する方針です。