元社長逮捕の結婚式場運営会社に10億円返還命令 コロナ助成金不正

新型コロナ雇用調整助成金をだましとったとして、結婚式場運営の「アルカディア」(久留米市)の元社長らが逮捕された事件で、福岡労働局は25日、同社に10億円超の返還命令を出したと公表した。別途、違約金約2億円の支払いも求めている。命令は21日付。 同局によると、同社は2020年4月~22年11月分の休業手当を従業員に払ったとして助成金を申請し、計10億1900万円を受給。だが実際には休業せず、従業員が働いた日も含まれていた。 返還を命じたのは、支給した全額。違約金を含め、24日時点では返還されていないという。 この事件をめぐって福岡県警は、同社の元社長、大串淳容疑者(54)らを詐欺容疑で逮捕。22年10~11月分の助成金計約4500万円をだまし取った疑いがある。県警は組織的に犯行に及んでいた可能性があるとみて、この期間以外の受給についても調べている。(西岡矩毅)

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