大手生命保険会社「プルデンシャル生命保険」の元社員らが、顧客の情報を不正に持ち出したなどの疑いで逮捕されました。 不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、川崎市高津区の「プルデンシャル生命保険」の元社員・太田祥平容疑者(33)と東京・新宿区の保険代理業「R&C」の支店長・藤原悟容疑者(57)です。 太田容疑者は、おととし7月から9月の間に勤務していた「プルデンシャル生命保険」のおよそ800人分の顧客の個人情報を転職先の「R&C」に流出させるなどし、藤原容疑者はその情報を使って営業した疑いがもたれています。 警察によりますと、太田容疑者は転職前の引き継ぎで氏名や住所、電話番号などの顧客の個人情報を紙に印刷したリストを使っていて、そのリストを持ち出していました。 藤原容疑者が太田容疑者に、営業成績に悩む若手社員の指導について相談したことをきっかけに、太田容疑者が顧客リストを使うことを提案したということです。 調べに対し、太田容疑者は「リストは鞄に保管していずれ処分しようと思っていた」「不正に利益を得る目的はなかった」などと容疑を一部否認し、藤原容疑者は「間違いない」と容疑を認めているということです。